年齢別に見たADHDの症状の現れ方

ADHDは不注意・多動性・衝動性の3つの症状が見られる発達障害の1つであり、注意欠陥・多動性障害とも呼ばれていて、子供の20人に1人、成人の40人に1人の割合で発症すると言われています。

 

その症状の特徴のために周囲から誤解され、仕事・学業・日常のコミュニケーションに支障をきたしてしまう場合もあります。

 

しかしADHDは先天的な脳の機能障害が原因の障害ですので、躾や育て方の良し悪しとは関係なく起きる障害なのです。

 

ここではADHDの年齢別の症状の現れ方について、お話していきたいと思います。

 

0歳〜1歳の乳児期

乳幼児

この段階では言語・認知・学習等が未発達です。

 

障害を持っているとしても症状がわかりやすく出ることがないため、ADHDであると診断されることは滅多にありません。

 

しかし大きくなってから振り返ってみると…

  • 中々寝付かない
  • 寝返りばかりをして落ち着きがない
  • 視線が合わない
  • 抱っこを嫌がる

等の症状が出ていた例もあるそうです。

 

ただしこれもあくまでも振り返ってみるとということであり、これらの行動を繰り返す赤ちゃんに、後年必ずADHDの症状が出るというないことも補足しておきたいと思います。

 

1歳〜小学校就学前までの幼児期

幼児期

この時期になりますとハッキリと症状が現れてきて、ADHDと診断されることが多くなると言われています。

 

しかし、他の発達障害の症状と共通する症状もあるため、その診断は決して容易ではないと思われます。

 

具体的な症状としては…

  • 他の子供を叩いて乱暴をする
  • 落ち着きがなくじっとしていられない
  • 我慢が出来ず癇癪を起こしてしまう
  • 物を壊す

など、乱暴で破壊的な遊びを好む、他の発達障害との合併症としての言葉の遅れ等の特徴が見られます。

 

6歳〜12歳の小学校の就学時期

叱られる子供

この時期には症状の現れ方が更に顕著になりADHDと診断される例は更に増えていきます。

 

症状としては…

  • 授業中座って居られずに歩き回る
  • 注意力が散漫で興味の対象が次々変わっていく
  • 忘れ物や失くし物が多い
  • 人に突然話しかけて邪魔をする
  • 逆に話しかけられても上の空のように見える
  • 怒りの感情をコントロール出来ず突発的な行動を起こす
  • 友だちと仲良く出来ずトラブルを起こしやすい
  • 不器用でダンス等をいくら練習しても上達しない
  • 工作が苦手

など、多くの特徴が見られます。

 

授業態度の問題等から問題視され怠けていると誤解されがちになります。

 

12歳〜18歳の思春期の時期

落ち込む子供

この時期になりますと、子供によってはADHDの症状はおさまってくるのですが、今度は学習障害(LD)との合併症状や、対人関係が上手く気付けない等自閉症との合併症が疑われる症状の傾向が見られる場合もあります。

 

  • 親や教師への強い抵抗
  • 友人と上手く付き合えずトラブルになる
  • ルールに従えない
  • 他人と自分との比較からコンプレックスを感じ勉強の意欲や学力が極端に低下する
  • やる気のない投げやりな態度をとる
  • 自分の世界に引きこもりがちになって不注意の特性が強くなり、集団での学習に集中出来ない

などのことから、ひきこもりや不登校等の二次障害が現れる場合もあります。

 

またADHDの治療で薬を服用している場合には、薬を飲みたがらなくなったり、勝手に服用する量を変えてしまうこともあるそうです。

 

18歳以上の成人前から、それ以降の時期
  • 計画を立てたり順序立てて仕事や作業が出来ない
  • 細かいことに気付かずケアレスミスが増える
  • 約束を忘れる
  • 遅刻や締め切りに遅れることが多くなる
  • 片付けが苦手で部屋が乱雑になる
  • 同時に多くの情報が取り入れられず、一度に沢山の指示や長い説明をされると混乱する
  • 何をしても手間がかかり時間がかかる
  • 集中力を要することは後回しになる
  • 読書・ネットサービス・ゲーム等に一度ハマると中々止められず元に戻るのが難しい
  • 長時間座っていることが出来ず手足をムズムズさせている

などの症状が見られます。